雑多な知識のブログ

世の中の諸々を、少しだけ掘り下げたブログ。

大豆ともやし

植物の中では唯一肉に匹敵するたんぱく質を含有し、「畑の肉」とよばれる大豆。日本だけでなく世界各地で利用されている。
本記事では大豆の豆知識を紹介。
 

大豆にたんぱく質が多い理由

大豆の根などには「根粒菌」という菌が共生している。根粒菌は植物からリンゴ酸などの栄養分をもらうかわりに、空気中の窒素をアンモニアに転換(窒素固定)し、植物に提供することによってアミノ酸をつくる。アミノ酸はタンパク質の原料、というわけで多くのたんぱく質を含むのです。
 

世界での大豆

日本や中国では、米・麦・粟・稗(ひえ)・豆(大豆)が五穀として重用されている。
原産地は東アジア。日本にも自生するツルマメが原種と考えられる。
世界ではアメリカ、ブラジル、アルゼンチンが三大生産国。
食用より大豆油での需要が多い。飼料やバイオディーゼル用需要も拡大中。
石油ベースのインキを代替すつための大豆インキとしても使われている。
 

大豆の加工の形

モヤシ 大豆を暗所で発芽させる。
枝豆  未熟な大豆を収穫。
大豆油 ダイズを絞る。
大豆粕 油を搾った粕。きな粉の原料など。
醤油  蒸した大豆と小麦を麹菌と酵母で発酵。
味噌  蒸した大豆を麹菌と酵母で発酵。
納豆  蒸した大豆を納豆菌で発酵。
豆乳  蒸した大豆を絞る。
おから 蒸した大豆の搾りかす。
湯葉  豆乳を温めて液面に形成(ラムスデン現象)される膜。
豆腐  豆乳ににがりを入れて塩析させて固める。
    揚げて油揚げ、厚揚げ。凍らせて高野豆腐

 

もやしにもいろいろ種類が

もやしとスプラウトは同じ意味。豆が発芽した芽や茎がビーンズスプラウトであり、一般的なもやし。
暗所で栽培することで、緑化させずに育てる。水のみ必要で、自身の栄養で大きくなる。
 
豆類のモヤシ型スプラウトの種類
緑豆もやし:一般的、太い。緑豆からつくられる
ブラックマッペもやし:細く風味が強い。黒豆もやしとも。関西に多い
大豆もやし:豆がついている。ナムルなどに
ほかにアルファルファもやし(ムラサウマゴヤシ)
アブラナ類のかいわれ型スプラウト
ダイコン、ブロッコリー、豆苗(エンドウの若菜)などがある。

フランス語が由来のお菓子の名前


ショコラ(chocolat
チョコレート(英語ではchocolate)。

ガトー(gâteau)
ケーキ。ということでガトーショコラはチョコケーキのこと。

タルト(tarte)
円形の焼き菓子。ドイツ語では「トルテ」という(ウィーンの「ザッハトルテ」など)

ミルフィユ(millefeuille)
ミルフィーユ。mille-feuilleは「千枚の葉」という意味であり何枚も積み重なった構造が名前に表現されている。
ちなみに千葉に「千葉ミルフィーユ」というお菓子がある。

モンブラン(Mont-blanc)
栗を使ったケーキ。「白い山」という意味で、仏・伊国境にある山「モンブラン」が由来。

エクレールéclair) 
エクレア。稲妻、ひらめきの意味もある。

カラメル(caramel)
砂糖や牛乳を煮詰めて作ったお菓子。もとはポルトガル語が由来。
日本では、キャラメルは煮詰めた後冷やして固めたお菓子、カラメルは液状のものと区別されている。

ジュレ(gelée)
ゼリー。英語では「jelly」
ジェル(英語)ゼラチン(英語)ジェラート(イタリア語)ゲル(ドイツ語)などの語源と関係がある

ビスキュイ(biscuit)
ビスケット。もともと「2度焼いた」という意味。
ビスキュイよりバター量が多くさっくりしたお菓子がサブレ(sablé)

コンフィテュール(confiture)
コンフィチュール、ジャムのこと。

シュ(chou)
「キャベツ」の意味。
「シュー・ア・ラ・クレーム」(シュークリーム)はキャベツの皮に似ていることから名前がついた。
英語では「クリーム・パフ」。英語圏で「シュークリーム」と言うと「靴用クリーム」になってしまうとか

クロワサン(croissant)
クロワッサン。もともとは「三日月」の意味。確かにそんな形をしている。

フロマージュ(fromage)
チーズ。

マロン(marron
栗。英語ではチェスナット(chestnut)。
名前の似ているマロニエ(marronier)は「栃」である。
マロングラッセは「栗の砂糖煮(甘露煮)」

ノア(noix)
くるみ。英語ではウォールナット(wolnut)。
ココナッツは「ノワ・ド・ココ」という。

フランボワーズ(framboise)
ラズベリー。日本語では木いちご。

ほかに・・・
スフレ(soufflé)
クレープ(crêpe)
カロン(macaron)

高い山と低い山

日本の高い山(各地方)

【北海道】大雪山の旭岳(2290m)
【東北】燧岳(2356m、福島)
【関東】白根山(2578m、群馬・栃木)
【中部】富士山(3776m、静岡・山梨)
    ちなみに中部2番目(日本でも2番目)は北岳(3193m、山梨)
【近畿】八剣山(1915m、奈良)
【中国】大山(1729m、鳥取
【四国】石鎚山(1982m、愛媛)
【九州】宮之浦岳(1935m、鹿児島の屋久島)
    九州本土ではくじゅう連山の中岳(1791m、大分)


千葉県は標高500m以上の山がない唯一の都道府県。
沖縄県最高峰は石垣島於茂登岳(標高526m)。沖縄本島にも標高503mの与那覇岳がある。


世界の高い山(七大陸最高峰)

【アジア】エベレスト(8848m、中国・ネパール)
【ヨーロッパ】エルブレス山(5642m、ロシア)
       ロシア以外ではモンブラン(4810m、フランス・イタリア)
【北アメリカ】デナリ(6194m、アメリカのアラスカ州
       旧名称は「マッキンリー」
南アメリカアコンカグア(6959m、アルゼンチン)
【アフリカ】 キリマンジャロ(5895m、タンザニア
【オーストラリア】コジオスコ(2228m、オーストラリア)
南極大陸】ヴィンソン・マシフ(4892m、南極)


世界最高峰はエベレスト…ではない?

ふもとから頂上までの高さ(比高)が一番高い、すなわち見上げた時に一番高く見える山は、アメリカ・アラスカ州にあるデナリ。エベレストの比高は3700m、デナリは5600m。

ハワイのマウナケアは海面からの高さが世界一。標高は4205mであるが、海底からの高さを考えると高さは10000mを超える。

エクアドルチンボラソは地球の中心からの高さが世界一。地球の形状は赤道に近づく程に膨れているため。地球の中心からの高さはチンボラソは6384km、エベレストは6382kmと、約2km高い。


日本の低い山

1990年代初頭は宮城県日和山(標高6m)が日本で一番低い山とされていたが、1996年大阪府天保山(標高4.5m)が一番低い山として地図に掲載されるようになった。
しかし2011年の東日本大震災地盤沈下津波で、日和山が標高3mとなり、再び日本一低い山となった。

自然にできた山で一番低い山は徳島県の弁天山(標高6m)といわれている。

 

淀川、ヨドバシ

大阪を流れる淀川は、琵琶湖から流れ出ている。滋賀県では瀬田川、京都に入ると宇治川、そして桂川と木津川と合流して淀川と名前を変える。合流地点は淀と呼ばれる場所で、近くには淀城跡がある。淀城には豊臣秀吉の側室である茶々が住んでおり、そのことから淀殿とも呼ばれる。
 
話は変わり、東京の新宿駅西の神田川にかかる橋に淀橋という橋がある。これは徳川三代将軍家光が京都の淀川を思い出させるということで名付けたものだという。この橋が由来で、現在の新宿区の西側は以前は淀橋区という行政区分であった。
 
この淀橋の地にかつて浄水場があった。1898年に通水を開始し、1965年まで東京の都心に水を供給した。この跡地の再開発により、東京都庁などの高層ビル群ができた。
 
現在では淀橋の地名はほとんど残っていないが、新宿駅西口に本店を構えるヨドバシカメラの名前に残っている。
 
 

雷と稲妻

「雷」という言葉は、雷は神様が鳴らすもの、つまり「神鳴り」と信じられていたことが名の由来。

「稲妻」という言葉は、「稲の夫(つま、配偶者の意)」からきている。稲が実る時期に雷が多いことから雷が稲を実らせると信じられていたからである。
実際に雷は、稲の肥料を作ることが知られている。雷の放電により空気中の窒素と酸素が化合し窒素酸化物ができる(窒素固定)。これは雨水に溶け硝酸となり、これは窒素肥料となることで稲がよく実る。

「稲妻」という言葉の読みは元の漢字からすると、「いなづま」と書くのが正しそうに思えるが、「いなずま」が正式である。しかし、づを使った前者の表記でもよいとされている。これは昭和61年の文化庁通知に記されている。
ほかには「世界中」を「せかいぢゅう」ではなく「せかいじゅう」と書くのも同様。

雷に関する言葉で、「霹靂(へきれき)」がある。これは急に雷が鳴ることを意味する。「青天の霹靂」は、予想もしていなかった突発的なことが起こることである。

雷の字を名に持つ「雷鳥」は、天敵を避けるため雷の鳴るような天候の時に活発に行動することが名の由来の一説である。
日本では本州の山岳地帯に生息する鳥である。富山、岐阜、長野の三県の県鳥である。

近畿地方北陸地方を結ぶ特急列車「サンダーバード」は、昔は「雷鳥」という名であった。雷鳥の英名はサンダーバードのように思えるが、実際はPtarmigan(ターミガン)もしくははGrouse(グロース)が正しい。
サンダーバードは、アメリカ先住民族のインディアンの伝説に登場する想像上の鳥で、これは雷鳥ではない。

つばめ

 ツバメは、南の国から日本にやってくる渡り鳥。春に日本に来て、夏に繁殖し、秋には冬を越すために温かい場所へと渡っていく。台湾を経由してフィリピン、マレーシアで越冬する。

 渡り鳥は、大きく分けて夏鳥、冬鳥、旅鳥がいる。夏鳥は春に南の地域から日本に渡ってきて、夏に日本で繁殖し、秋に去る鳥(ツバメ、キビタキなど)。冬鳥は秋に北の地域から渡ってきて日本で越冬し、春に戻って繁殖する鳥(ツグミやカモなど)。旅鳥は、春と秋の渡りの途中にだけ寄る鳥(シギなど)。

 ツバメの巣は、広東料理の高級食材であるが、日本で見かけるツバメの巣が使われているわけではない。日本で見られるツバメの巣は泥や草と、ツバメの唾液からできている。主に東南アジアに住むアマツバメ類は、巣材に採集材料を使わず、ほぼ全体を唾液腺分泌物からなる巣を作るものがあり、食材となる。スープやデザートに使われる。

 ツバメは漢字で燕。飲み込むことを嚥下(えんげ)といい、燕の字が使われている。これはツバメの子が餌を飲み込む様子からきている(異説もある)。
一方、ツバメは英語でswallow、飲み込むも英語でswallowである。英語も一致しているか、こちらは語源は別で、偶然であるとのこと。

 プロ野球球団、東京ヤクルトスワローズの前身は国鉄スワローズであった。当時の特急列車、「つばめ」がスワローズ(swallows)の由来。現在も、JRバスのシンボルとしてつばめが使われている。